雪に出逢う

作詞・作曲/二宮岳 編曲/sequence


寒く流れている誰かの口笛が 

立ち止まる人などいない筈なのに

ギターを片手に口笛を吹き唄う 

黒く大きな帽子を被っていた

真っ白な景色の中で埋もれずに佇む

空もビルも白い中暖かく佇んだ

触れれば崩れてそれでも笑って暖かい笑顔を続けてくれた

歌声も目もその落ちた腕も白く冷たくてそれなのになぜなの?

僕は動けないの 寒い空の下で

全てを諦めて佇んでいるだけ

思えばこの町も白くはなかったよ

全てが灰の中 埋もれてしまったの

それでも僕を見続けて 冷たいその体で

何の為なの 僕の為なの

答えてよ

だけど暖かい

胸が痛み出す

こんなにも僕を見続けてくれる

その白い腕もその白い声も僕の為だけに向け続けてくれる

やがて陽が昇る

町の白も溶け 君の白も溶け 水となり流る

奇跡というならあまりにもそれは暖かい物で包まれているの

虹が架かる空 あの白の余韻

白に跳ね返る幾千の光

確かに歩けた この光の中

君はこの町の中の白い幻

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